TOP > FAQ一覧 > 年末調整の用紙って出す意味ありますか?
年末調整の用紙は、該当する控除項目を一生懸命探して記入すれば、お金(払いすぎた所得税)が返ってきます。
会社から渡される年末調整の書類は、以下の3種類です。
右上に丸で囲まれた「扶」の文字がある事から、“マルフ”と呼ばれたりする書類です。
所得税法(194条1項)で、「給与の支払いを受ける者は、毎年の最初の給与を受け取る日の前日までに提出しなければならない」と定められています。
書類名から扶養家族の有無だけを問われているように感じてしまいますが、それだけではありません。
この書類は、給与を受け取る人の「税金を払うという意思表示」の意味があります。
提出しない場合、「収入があるのに税金を払う意思がない」とみなされ、源泉徴収で差し引かれる所得税の額が、かなり増えます。(約3倍~20倍)
その差は給与の額によりますが、例えば月給が25万円だった場合、提出した人に比べて、約4~5倍の金額が源泉徴収されます。
生命保険や、国民年金保険料や国民健康保険料などの社会保険料を支払った時に記入します。
給与から天引きされている健康保険や、厚生年金保険料は記載する必要はありません。
令和2年分から、書式が大きく変更された書類です。
以前からある「配偶者控除等申告書」に、「基礎控除申告書」と「所得金額調整控除申告書」が追加されました。
「合計所得金額の見積額」は、年末までに稼いだ利益の合計額を記載します。
見積額なので、あまり思い悩まずに「これくらいだと思う」という金額で良いのですが、著しく間違っていると税務署から連絡がある場合があります。
用紙裏の説明文をしっかり読み、出来る限り正確に記載しましょう。
該当する箇所がどこにもなかった場合でも、これらの書類を「提出しない」というのは絶対にダメです。
特に【1】は、提出しないと源泉徴収額が増え、手取り金額が大きく減ってしまいます。
名前を書いて提出するという行為に意味があるので、面倒臭がらず、必ず毎年提出しましょう。