本来、税務調査は、税務申告が適正に行われているかをチェックするものなので、勝敗を決める物ではありません。
しかし、税務調査で誤りが見つかると、修正申告をして、追徴金を支払います。
追徴金とは、不足分の税金の他、いわゆる罰金として加算税、そして遅れて支払った分の利息として延滞税を納める事になります。
会社(納税者)から見れば、どうしても残念な気持ちになってしまうので、「負け」という表現が使われます。
どういう時に「負ける」かというと、大抵は単純ミスです。
例えば、売上の計上漏れで、翌期に精算するはずだったが認められなかった場合などが挙げられます。
特にミス無く、納税が発生しなければ「勝ち」です。
ちなみに、「大きく勝つ」こともあります。
還付がある場合です。
仕入の計上漏れが見つかった時などが該当するでしょう。
そもそも、月次・年次決算をちゃんとやっていれば、税務調査で“戦う”必要はありません。
脱税をせず、きちんと節税を尽くしていれば、会社は本来すべき最低限の納税をしているはずです。
勝敗を気にして、税務調査を怖がる事はないのです。