2020年現在、会社は、利益の約30%を税金で持って行かれます。
しかし、これは「利益の70%がキャッシュで手元に残る」という意味でもあります。
赤字にすれば支払うべき税金はほとんどゼロになりますが、手元に残るお金もゼロです。
では、どうするのが有益なのか、次の2つの会社を例に考えてみましょう。
<A会社>
資本金 1,000万円
年間利益 1,000万円
<B会社>
資本金 1億円
年間利益 0円
A会社は資本金1,000万円なので、大きすぎず小さすぎない普通の規模の会社です。
年間利益1,000万円の内、300万円を税金で納め、手元に700万円を残しています。
B会社は資本金1億、大会社です。
利益はゼロなので、支払う税金は均等割のみになります。
ただし、手元に残るお金もありません。
どちらの会社も、この状況を毎年続けたとすると、10年後にはこうなります。
<A会社>
資本金 1,000万円 + 繰越利益 7,000万円
年間利益 1,000万円
<B会社>
資本金 1億円
年間利益 0円
手元に残ったお金は繰越利益として、会社の資産になります。
A会社は毎年税金を支払っていますが、繰越利益を積み上げている為、いつの間にか資本金8,000万円の会社と同等のレベルになっているのです。
13年経つと繰越利益は9,100万円となり、資本金の1,000万と合わせると1億100万円となる為、実質B会社と同等になります。
目先の税金の有無にとらわれず、長期的な目を持つ事も大切です。